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海外移住から帰国した異邦人オバサン

🔶温故知新🔶<古来の教えから得た知恵を、今に活かそう>vol.3・知足安分

「知足安分」・ちそくあんぶん・

”知足”とは分相応、安分”は自分の境遇や身分に満足せよという意味。欲望は際限ないもので、次から次へとうまれてくる。欲を貪ることで苦しみが起きてくるので、どこまでいっても心は満たされずに不安が消えることはない。上を見ても下を見てもきりがないので野心はほどほどに抑制し、不満や優越感に浸ることもなく身の丈に合った本来の自分で生きよという教えである。

「分をわきまえて足るを知る」とは、自分を律して戒めるという意志の強さを感じます。凛として潔くかっこいい言葉でありますが、現実は中々そうはいかないものです。他人と比べて無いものばかりを求めてしまうと不満や嫉妬に苦しみます。現実と現状の自分を認めて、高望みすることなく心を平安に保っていく。そして日常の幸せに十分満足をして、自身を慈しみ自己肯定感を高めることに専心していけたら良いですね。

」というと良くないもののイメージですが、生きていく上では生理的欲求は不可欠、自己実現のためには向上心が必要などと生きる原動力になる欲もあります。ただ人から”欲深い”とは思われたくないのであまり知られたくない部分であるかもしれません。「欲」は自他という視点から、良い欲と悪い欲に分けられています。社会貢献や誰かを幸せにしたいといった人を思いやる利他的な良い欲もあれば、自己中心の利己的な悪い欲もあるということです。当然問題なのは「悪い欲」の方で、自分の都合による支配欲・所有欲・虚栄心・権力・野心などが過剰になると、理性を保てずにバランスを失うことになります。煩わしい悩みである「煩悩」は、欲求や執着に囚われて心が乱れ苦しむことです。欲求が暴走すると自分をコントロールできずに欲に振り回される状態で、自分も含め周りの人までもが辛くなるでしょう。煩悩は心の中で生まれる人間の内側にある苦しみです。その苦しみから逃れるには自分をみつめ直して、己に打ち勝っていくしかありません。欲に負けずにうまく制御し良い方向へ導くことができれば大きな達成感を得られます。又、それが自信となって豊かで充実した自分らしい人生を送ることができるでしょう。ほんの少しずつでも前に進みセルフコントロールをしていけたら、きっとその先に希望の光が見えてくるはずです。それでも「欲」が溜まってきたならば、年末に「除夜の鐘」で一年分の煩悩を祓ってもらうのも良いかもしれません。

 

 

 

 

「風の時代」②あなたは、どう生き抜きますか?

自由気ままな風が吹き抜けていく

前回の「風の時代」①では、夜空の星についてのお話をさせて頂きました。今回は、それぞれの星の性質からみてどのように変容していくだろうか?そして私たちはどう備えたら良いのか?おさらいをしながらすすめていきたいと思います。

★宇宙の采配に期待と不安★

”風の時代”の由来である西洋占星術は、星の動きや位置関係とその星の持つエネルギーが、人や社会にどう影響するのかを読み解くものです。「風の時代」に突入した今、世の中は大きく変わろうとしていますが、この先どうなってしまうのか一抹の不安を覚えることでしょう。だからこそ時代の流れをよく理解したうえで変化に対応できるよう心の準備をしておくことが重要となってきます。

目に見えないの力が世の中に与える影響は、情報や知性・教育・コミュニケーションなど無形の要素が中心となって現れます。社会全体のあらゆる面において、これまでの固定観念を打ち破り自由で開放的な価値観へと生まれ変わっていくでしょう。一人ひとりの個性や才能が尊重されるので、自身の内面を見つめ直し自分らしく自立して生きる事が必要になってきます。風の時代を幸せに過ごすためには、古い価値観に囚われず変化を受け入れる柔軟性をもつことでしょう。これまでのルールや同調意識に左右されることなく、風のようにしなやかで軽やかな思考でいることです。物やお金よりも知識や体験・人とのつながりを重視して自らの意思で行動してみて下さい。働き方・住環境・恋愛観・結婚のかたち・お金や時間の使い方など多様性に富んだフレキシブルなライフスタイルを選択し楽しむ時代へと変化していきます。今となれば2020年のパンデミックによって私たちの生活様式が変化したことは序章であったのかもしれません。これからは好きな事を大切にしてありのままでいられる生き方、人間関係は互いに支え合うことができ、本音で付き合える関係性が望ましいでしょう。今まで何となく生きずらさを感じていた人にとっては、自分らしさや個性が認められて良い流れになるかもしれませんね。未知なる未来は、新しい自分になれるチャンスが待ち受けています。

★宇宙をつくるのは4つのエレメント★

宇宙を構成する元素(エレメント)は「地・風・水・火」4つあり、各エレメントには12星座がグループ分けされています。

● のエレメントの星座(しし座・いて座・おひつじ座)

● 地のエレメントの星座(おうし座・おとめ座やぎ座

● 風のエレメントの星座(みずがめ座ふたご座・てんびん座)

● のエレメントの星座(さそり座・うお座・かに座)

★風の時代の到来★

太陽の周りを、それぞれの速度で回る太陽系惑星の木星土星は、20年に一度大接近するグレートコンジャンクションという現象が起きます。過去約200年の間は「の星座の位置で起こっていたこの現象が、2020年12月「」の星座である水瓶座位置で大接近しました。地から風へとエレメントをまたぐ移動をしたのは240年ぶりの事です。これは時代の節目を迎えたという意味であり「風の時代」の幕開けを表わす合図となりました。

太陽は一年をかけて12星座をめぐっていますが、その太陽の周囲をまわる冥王星が250年の時を隔てて水瓶座位置に入りました。2024年11月「変容を司る星☆冥王星「改革の星☆水瓶座に定着することで、ここから時勢の変化が加速していくと予測されています。驚くべき変化の始まりがまもなくやって来るでしょう。冥王星は風エレメント内の星座を20年ごとに移動していき、以後200年余りは「風の時代」が続きます。私たちは今まさに、二度と経験の出来ない時代の転換期に遭遇していることになるのです。

星の不思議なチカラが時代を変える

固定観念を破るパラダイムシフト★

パラダイムシフトとは、これまで当然のように思われていた考え方やものの見方・価値観が劇的に変化することです。冥王星の位置が山羊座から水瓶座に引っ越しを始めたのは2023年3月で、2024年11月水瓶座にどっしりと鎮座してからは新しい時代が本格的に始まっていきます。時代の変化に取り残されずパラダイムシフトにうまく乗っていくためのとなるのは強いエネルギーを放つ冥王星と、20年滞在する水瓶座の存在でしょう。それぞれの星の性質や特徴からその傾向を知ったうえで、意識や行動を柔軟にしておくことが必要となるでしょう。

今までの「地の時代・山羊座」は現実的・物質主義・組織・信用・保守的・規則・堅実・上下関係・縦型社会といった特性を持ち、ダーによる権力や財力が象徴された時代でした。それ以前の武力支配の火の時代から、経済力が中心となる資本主義の地の時代へと引き継いで、物質や資産形成のため頑張り続けた結果、大量生産・大量消費の現代へと行きつきました。

そして「風の時代水瓶座にバトンタッチすると一変して個性や才能が尊重される時代となります。個人主義・自立・自由・平等・博愛・フラット・コミュニケーション・イノベーション・独創性・ネットワーク・横並び社会が主な特徴です。SDGsや多様性・人権問題などの関心が高まり日常に浸透していきます。情報やコミュニケーションの方法は、より効率良くスマートになってITやAI技術などのテクノロジーは更なる発展をしていくでしょう。この20年でインターネットやスマートフォンが人々の生活を変えた以上に”想像を超えた進化”を遂げていくかもしれません。

影響力が絶大な冥王星の一番の特徴は「破壊と再生」のエネルギーを持つという事です。物事の潜在要素を表面化させ、全てをリセットしてしまう強大な力を蓄えてます。冥王星ギリシャ神話であの世を司る神の名前であり愛の星でもあるのです。ですから、ただ壊すだけではなく愛をもって世を良くする方向へと再建させることでしょう。また冥王星は「因縁・前世」といったキーワードも持っているので、人の力の及ばないような科学では説明できないスピリチュアル的なことが起こってくるかもしれません。社会や人類にとっての深刻な問題や課題がクローズアップされて、一人ひとりが環境にやさしい生活を目指して力を合わせます。自然破壊による気候変動など人間が利便性や富を追求した結果のものを、未来の地球のために本気で見直す時がきたのでしょう。

新しい時代を創るための種を蒔く

★自分らしさが問われる時代★

これからは形のないものが意味を持つ時代です。クリエイティブな想像力をはたらかせて、望む未来を思い描きましょう。そして好きな事ややりたいことを、しっかりとした意思を持って行動をおこすことです。そのために必要となるのは、人やモノに縛られずに型にはまらない価値観で人と違うことをする勇気と、ここぞという時に発揮できる思い切りの良さを持つことです。人との関わり方も重要で、人と比べない・たたかわない・自分も他人も認める・仲間同士で協力し助け合う・個人の得手不得手を知ってそれぞれの個性を活かすという様に、精神的なつながりも必要な時代となりそうです。

また自分を大切にして肩の力を抜いて頑張りすぎないこと、根性や努力・ガマンといった窮屈な生き方よりライトでドライに楽しく生きるという方向に進んでいくでしょう。そして五感を研ぎ澄まし、感じる力「女性性」を活性化させることです。(女性性の概念は内面的なもので受容力、包容力、調和、直感、感性、柔軟性を表します)

キーワードをまとめると、個性・感性・自由な発想・柔軟性・自立・行動・人とつながり助け合う・内面の豊かさなどが「風の時代」を象徴するものとなります。生活や経済・社会のしくみに至るまで、どんどんアップデートし常識が塗り替えられるていくでしょう。あふれかえる情報やトレンドに流される事なく、自分自身で見極める知識と広い視野での知性を磨いて下さい。良いことも悪いこともあるでしょうが、自分軸をしっかりと持ってネガティブからポジティブへと思考を変換していきましょう。

これまでの「地の時代」は、コツコツと真面目に頑張る日本人気質は時代にマッチしていたといえますが、「風の時代」では我々の国民性と真逆な感性。過去の価値観に縛られることなく、時流に乗りどの様に変貌していくのか?日本人の真価が問われる時代となるでしょう。人々が心をひとつにし力を合わせることで、未来が創造されていきます。変化を恐れることなく現実を受け入れて、希望をもって信じることが大切です。そしてどんな状況にも対応できる様に心身を整えてウオーミングアップしておきましょう。

夜空の星たちは”破壊と変容の先”にどんな未来が待ち受けているを知っているのでしょうか?行きつく先の世の中が、幸せな世界であることを願うばかりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「風の時代」①夜空の星に託す平和の願い

★満天の星空を見上げて★

こんにちは。海外移住から20年ぶりの本帰国。進化した日本に戸惑いながら奮闘するシニアのまみさんです。

夜空を眺めていたら星がとてもきれいだったので、今更ですが「風の時代」の星々に思いを馳せてみました。2020年に「地の時代」から「風の時代」へと移行し始めて、私たちは今”時代の転換期”を迎えているといわれています。「”風の時代だ~”ってよく聞くけど、正直よくわからない」・・という方に「風の時代」ブームはどのようにやってきて、どうなっていくのだろうか?ということを、今回は銀河に瞬く”お星さま”中心にお話していきます。

★天体と占星術

”風の時代”の由来というのは「西洋占星術」の時代分けの用語です。(なんだ、星占いか…)とガッカリしないで下さい。宇宙空間は広くて深いので、どうか寛大な気持ちでお付き合い下さい。

始まりは、遥か5000年昔の”古代メソポタミア”時代。羊飼いや農耕民などの庶民は、夜空の星をつなぎ合わせて動物や英雄の名前を付け長い夜を楽しんだそうです。その後古代ギリシャに伝わり、神話や伝説と結びつけられたことで一層ロマン溢れるものとなっていきました。その頃から天文学者によって「星座」が定められ、1928年には「国際天文学連盟」が88の星座を認定しました。

占星術は天体の位置や動きを観測する”天文学”と、古来からの言い伝えや思想などを合わせて研究されてきた学問です。20世紀頃から星と深層心理を関連づけた”心理占星術”が発展して、現代占星術のベースとなっていきます。心理学者のユングも「人間の心理と天体の動きには深い関係性がある」と、自ら占星術を学んでいたそうです。

占星術では星座ごとに人や事物の”性質や特徴”を体系化して、どの星座がいつ・どんな位置にあるかと合わせて読み解きますが、88も星座があるのに星占いといえば”12星座占い”ばかりなのは何故でしょうか。それは、12星座は太陽が公転する軌道上(黄道)に位置していて「太陽星座」という特別な存在で、力強いエネルギーを放っているからなのです。

★宇宙をつくる元素・エレメント★

宇宙は4つの元素「風・水・火・地」で構成されています。その4つの元素(エレメント)には12星座がグループ分けをされています。

● のエレメントの星座(しし座・いて座・おひつじ座)

● 地のエレメントの星座(おうし座・おとめ座やぎ座

● 風のエレメントの星座(みずがめ座ふたご座・てんびん座)

● のエレメントの星座(さそり座・うお座・かに座)

★銀河にうかんでまわる”太陽系惑星”★

太陽の周りを回る「太陽系惑星」は地球を含めてつあります。各惑星はそれぞれの速度で太陽の周りを、自転しながら公転している。「水・金・地・火・木・土・天・海・冥」って学校で習ったの覚えてますか?昔は確か惑星だったはずですよね・・。

実は、太陽から一番遠い「冥王星」が2006年に準惑星に降格してしまったので、現在は惑星は8つとなっています。約75年間「惑星」という地位に君臨した冥王星は”惑星の定義”から突然外されてしまい、なんと哀れな”冥王星”さまでしょう😢・・・いえいえ、とんでもありません。目下スポットライトが当たって、再び光輝いているのです。今をときめく”風の時代”において、冥王星はとても大切な役目を担っていたのです。

★新時代は”木星土星の大接近”から始まる★

”太陽系惑星”は、太陽から外側に位置する惑星ほど公転速度が遅く、ゆっくりと動いている。同じ場所での滞在時間が長くなるため、社会に与える影響も大きくなります。

”社会を構造改革する天体”といわれる木星土星は、20年に一度大接近し重なってみえるグレートコンジャンクションという現象が起きる。これまでは地の星座位置で大接近をしていたのだが、2020年12月には風の星座水瓶座の位置に移動して大接近が起こった。このエレメントをまたぐ現象(ミューテーション)は時代の転換期を意味するもので240年ぶりの事。これが風の時代の幕開けとなって、その後「地グループやぎ座」と「風グループ水瓶座」の間を何度か行ったり来たりしながら徐々に時代の流れが変化していきます。

冥王星みずがめ座の出会い★

太陽は一年をかけて12星座をめぐっています。その太陽の周りを冥王星は、約250年もの歳月をかけて一周するのです。とても小さくゆっくりと動く”冥王星”ですが、占星術においては特別な存在であり、強いパワーを秘めています。その時に位置している星座の特性を、より際立たせてくれる頼れる星なのです。その冥王星が最初に水瓶座入りをしたのは2023年3月で、2回ほど行ったり来たりを繰り返して変化の準備を整えていました。そして2024年11月からの約20年は、水瓶座にどっしりと滞在して時代をリードしていきます。いよいよ縁の下の力持ちである冥王星が、水瓶座の個性を輝かせてくれるターニングポイントの時がやって来るのです。そして、ここから世の中が大きく変容していくことでしょう。

冥王星は「時代の変容を司る星」、そして水瓶座は「改革の星」です。そんな革命的な星が、250年の時を越えて再び出会ったことが「風の時代」へと移行する合図となりました。今後200年以上は、風エレメントの星座が支配する新しい時代が続いていくのです。

冥王星は「破壊と再生」の星とも言われ、古いものを完全に打ち壊して立て直していく星。前時代18世紀後半からの歴史的な出来事は、フランス革命アメリカ独立戦争、イギリスでも産業革命が起こり資本主義体制が確立されました。今回の風の時代も、大いなるものに突き動かされる様な変革が起こるのではないかと予測されます。

「世界中で大変なことが起こっている現代だというのに、さらに激動の世の中になるなんてカンベンしてくれ」と誰もが思うことでしょう。2020年のパンデミックの時の様に、たとえ抗えない力が働いて社会に大きな変化が起きたとしても、私たちはその先にある希望をみつめ新しい未来を信じることが大切です。そして人々が笑顔で穏やかに生きることができる世の中でありますように。そんな思いを込めて、星に平安の願いを託す限りです。

次回の「風の時代②」では”星のパワーと特徴”、それを受け入れて時代に合った生き方をしていくには?というお話をします。私自身も海外移住から帰国してから、日本に順応するべく現在も奮闘中です。それぞれが、世の中の変化に対応できる心構えと準備が必要であると深く感じています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

🔶温故知新🔶<古来の教えから得た知恵を今に活かす>vol.2・雨奇晴好

「雨奇晴好」・うきせいこう・

晴れの日も、雨の日も、また風の日にもそれぞれに趣がある。どんな天気であっても、美しくて素敵です。物ごとは、見る角度によって様々に捉えられるものです。心を穏やかに整えて少しだけ視点を変えて見てみると、その中に秘めた”小さな幸せ”に気づくでしょう。

恵みの雨は、美味しいお米や野菜を育ててくれる。風は大気を浄化してくれるし、電気を作ることだってできる。どの天気も何かの役に立ち世の中に必要なものである。人間も同様で「」のひとつひとつが光輝いている。どんな人も、存在そのものに価値があって美しく魅力的なのです。

しかし、生きていれば色々な出来事に遭遇することでしょう。そんな時すぐに落ち込んだり投げ出したりせずに、やさしい気持ちで向き合ってみる。すると、案外良いところを発見できるものですよ。いつでも物ごとを前向きに捉えて喜びを見出せるそんな素直な心でいることが大切なのではないでしょうか

すべての人は幸せになるために生まれてきたのです。でも幸せは向こうからやって来てはくれません。自らが幸福感を見出して生きる喜びを感じ味わっていくものなのです。では自分が幸せと感じられるには、どうしたら良いのでしょう?

・・それは自分と向き合って、自分をよく知ることです。「そんなカンタンなこと」って思うかもしれませんが、偽りのない本当の自分を認める事は意外と難しいのです。毎日誰かと関わって生きていて、常識や形式を気にしながら過ごしていることでしょう。でも必要以上に、他人の目や評価を気にしていませんか?自分を隠してムリをしてませんか?本当にありのままの自分をみているのでしょうか。

他者が関与しない自分の本音、人が介入しない自分だけの望みや願いといった心の内をみつめてみて下さい。心の中は誰にも邪魔されないので、遠慮や気兼ねは要りません。自分勝手でもわがままでも構いません。自由な思考で何が心地良くて、何が不快で、どうあれば嬉しいか?という自分の本心を分かってあげることが必要です。自分をないがしろにせず、もっと労わってあげることが大切です。日本人は相手の気持ちを察したり配慮することが美徳である為か、自己愛や自分を大切にするといった事が不得手です。どんな自分も受け入れて、自分の一番の味方は自分自身でいて下さい。それが幸せの素になるのです。

世の中が多様化して複雑になってくると、ストレスや心の痛みを抱えがちになります。自分を見失うことのない様に、飾らない等身大の自分でいられることが大切だと思います。幸せは自分の中に必ずありますので、ご自身を慈しんでみて下さい。

海外移住から帰国して「進化した日本」に戸惑うシニアの奮闘記

時代から取り残されたおばさんが感じるニッポンの今

<違和感の正体は?>

海外に居住していると、日本の文化や慣習の素晴らしさにあらためて気づかされる。日本人らしい情緒や心の機微にふれた時などは「ああ、日本人で良かったな~」と心底思ったものです。

20年ぶりとなる日本での生活に望郷の念を募らせていたものの、現実は自分が記憶していた日本とは違ってみえた。まるでタイムマシンに乗ってやってきたかのようで、全くついていけないのだ。20年前から時が止まっていたオバちゃんは、あちこちで”逆カルチャーショック😲”を受けることになる。

事物の進歩は習いながら慣れていくとしても、人の価値観の変化には大きな違和感を感じている。ジェネレーションギャップとでもいうか?「そりゃそうだ、現役で活躍している人とおばちゃんとでは、年代も感性も違うんだから交わらないのは当然でしょう」(確かに、ごもっともです)

異文化で揉まれながら虚勢を張って暮らしてきたので、テンションの違いは多少あるのかもしれない。でもなんだか知らないうちに、日本人が「未知の人」みたいになってしまった気がするのです。(これって帰国者にありがちな感情らしい)昭和レトロなノスタルジーに浸りたいがため、過去の記憶を捏造したのだろうか。(これは老人にありがちな状態😆)

自らの意思で海を渡り、家族でそれなりに幸せに過ごしていたけれど、海外では外国人であることには変わりない。いろいろな事情が重なって再び日本で過ごすことに、不安とともに喜びも感じていた。どこに住もうと自分の中身は100%日本人だとあたり前に思っていた。ところが、自国に戻って自分のアイデンティティが取り戻せないとは何とも情けないものである。まさしく、オバさんは「異邦人」なのです。

違和感を克服するカギは、自分自身の内側にあったのです。20年間のブランクを埋めて、現代社会に適応していくにはそれなりの時間が必要でしょう。(不安😰)愚痴を言いつつも、我が愛する日本の変化をうかがってみることにします。

<日本はやっぱり”優等生”の国>

海外に住んだ経験がある方は感じることでしょうが、日本という国は”真面目で色んなことがちゃんとしている国”だと痛感します。

配達や修理業者は約束の時間に来てくれるし、電車やバスも定刻通り。これは、世界が認める日本の誇るべき”キセキ的マジック”です。

ついこの間までは、業者の依頼をしても1時間や2時間ずれるなんて当たり前、ヘタをしたら”待てど暮らせど来ないし連絡もない”という状況だったのですから、その感激もひとしお。「まだか、まだ来ぬか」とイライラしながら過ごして一日を棒に振る。・・で、どうするか?まず怒るのは絶対にNG!(来てくれないと自分が困るからここはグッとガマン!逆ギレも怖いし・・)、前もって色んなパターンを想定しておく、ひたすらプッシュする、何とか来てもらうように”おびき寄せる”などと試行錯誤。

やっと来てくれても、仕事っぷりはしっかりチェックしないといけない。ミスがあろうと謝らないし非を認めない。(でもこちらがミスをしたとしても”お互いさま”と許容してくれるから、おおらかというか?そのユルさが良かったり悪かったりです)

”お客様は神様”ではなく、あくまでも”人対人”対等なんだということなんでしょう。とにかく安心して「おまかせしま~す」という訳にはいかないのです。その点、日本は丁重に職務を遂行してもらえる。余計な心配をする必要がなくて、とても楽なのです。

毎日のことで感動するのは、断然”食べものが美味しい”こと。味覚に合っているというのもさることながら、食材そのものが良いのだ。素材を、繊細に誠実に作って管理し消費者に届けているからに他ならない。実直な”職業意識”の賜物である。勿論それは素晴らしいのですが、何といっても一番良い点は”安全”だということでしょう。

異国で我が身を守るためには”安全確認”は必須。「備えあれば憂いなし」で過剰なほどでもよいくらいだ。鍵はちゃんとしたか、カバンの持ち方を確認し、ヘンな人がいないかと回りを伺う。買い物も気が抜けない。品物に不具合はないか、計算間違いはないか、おつりは大丈夫か。特にお金のあつかい時は注意をする。ATMや両替所では現金を素早くしまって、足早に立ち去る。・・などなど挙げたらキリがないほどだ。何が起こるかわからないし、泣いたってわめいたってダメ。理不尽な事なんていくらでもあるから、念には念を入れて・・「自己責任で身を守る」しかないのです。

そんな危機管理の日常は、とにかく気が休まらない。日本にいると安堵感で肩の力が抜けてくる。安心安全でつくづく”優等生な国”だと感じます。

<やりすぎな社交辞令>

日本のコンビニやスーパーでは「いらっしゃいませ~♪」「ありがとうございました~♪」と、歓迎される。こんなにお客様あつかいをされると当然”いい気分”になる。

だが、異国暮らしで疑うことが日常化してしまった”ひねたオバちゃん”は思う。

アニメのキャラクターみたいな声で「いらっしゃいませ~♪」と、いつも変わらずロボットのように繰り返されるが。しかし、そのマスク下の口元は笑っていないナ・・。だから”熱烈歓迎”されても、疑いの気持ちが湧いてくる訳だな。(やはり完全にヒネている、いや悪魔か?)

「ただのマニュアルだから、誰もそんなことは気にしちゃいない」・・のでしょうか。模範対応が求められるから単に演じてるだけで、何の疑問も持たないとしたらすこし寂しい気がする。「礼儀とは、形だけでなく気持ちを込めることで相手に伝わるもの」です。”おもてなし精神”は日本的で美しい文化ではあるが、形式だけの「いらっしゃいませ~♪」は、無機質で味気ない。誰もがもっと自然体でいられれば良いと思っている。

うわべだけの社交辞令よりも、”心の底からの笑顔”の方がよほど人の心を動かす。日本は進化の過程で、大事なものをどこかに忘れてきてしまったのだろうか。

<不機嫌な心のなか>

ごみ出しの時は、ご近所さんが見知らぬ新参者にも「おはようございますー」「こんにちは!」と声をかけてくれる。しかし、道ですれ違うだけの人や車の運転をしている人の中には”不機嫌な人”が結構いる。利害関係のない人間に対しては、無関心で意外に冷たいのだ。

「本音とたて前」「裏と表」の差がすごく大きくなっていると感じている。実はこれが、帰国後いちばん戸惑っていることである。”とても親切で感じが良かったのに内心は全然違っていた”という場面に遭遇し、心痛める事がしばしばあったのだ。ホンネや本心は無意識で無防備な時に透けて見えるから、いくらオバちゃんでも多少のお世辞や虚言くらいはわかる。ところが外側からはまるで想像できないほど、複雑かつ巧妙なのだ。何のために実際と異なる”よい言動”をするのかが、まったく理解ができない。

外面と内面が極端に違ったら、自分を見失ってしまうだろう。何よりも本人の心が辛くなる。まわりの目を気にして同調し過ぎれば、心もカサカサとしてくることでしょう。だからといって人と異なれば仲間外れになったりと。ああ、なんて難しい世の中なのか、本当にわけが解らない。きっと日本人はストレスが溜まってることだろう。もっとのびのびと楽しく生きられる社会であったらいいのに・・と心からそう思う。真面目で優しく、そして優秀で才能あふれた日本人は多い。それぞれの個性が埋もれることなく、ありのままの自分でいられるような社会であれば、自分を装う必要もないだろう。

この20年余りで世界中が大きく変容した。それに伴って人も変っていくのは当然のことだ。社会の流れは、今また転換期を迎えているようなので、今後は柔軟でかつ自由な国・国民になっていけることを願っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

🔶温故知新🔶<古来の教えから得た知恵を今に活かす> vol.1・日々是好日

海外移住から20年ぶりに本帰国しました。郷愁の思いをかみしめ、あらためて日本語の素晴らしさに癒されています。

禅語などから”人としてのあるべき姿”や日本人らしい”思いやりの心”を一緒に感じて頂けたらと思います。

日日是好日」・にちにちこれこうじつ・

どんな日も、あなたにとって”かけがえのない一日”だ。

今日という日は、二度とやってこない。

だから、精一杯に”今”を生きてみる。

”人生”には山もあれば、谷もある。そのすべてに意味がある。

「生きている」・・ただそれだけで、尊くて素晴らしい。

だから、今日という日を大切に味わおう。

それを繰り返すことで、好日な毎日へと導かれていくのです。

昨今、事件・事故・自然災害など、暗いニュースが連日報じられている。

或る日突然に”つらく苦しい事”が、我が身に起こることもあり得る。

そんな時こそ、人のやさしさは身にしみるもの。

助け合ったり、あたたかい思いやりの心に、とても救われる。

そうして勇気をもらったならば、前を向いて歩みだそう。

明るい未来は、きっとやって来る」と信じよう。

今日受け取った”幸せ”を、誰かに返せる時がきたならば、惜しみなく与えよう。その人は、又いつかどこかで「やさしさのお返し」をすることだろう。

そんな”愛の連鎖”であふれかえっていたら、世の中まだまだ捨てたもんじゃない。

慈悲と感謝の”giveとtake”が、貴方に希望の光を与えてくれる。

大切なのは”明るい心”を忘れずに、前を向くこと。諦めずに前を向き続ける事。

「大丈夫、なんとかなるさ」「思いは必ずかたちになる」・・そうみんなが願うことで、道が拓けていく。

わたしたち人間の持つエネルギーが集まれば、とてつもなく大きなパワーとなるだろう。

ひたむきに、誠実に「一歩、また一歩」と進んでいこう。

疲れたら休んだっていい、たまにはさぼったりしてもいい。”前を向くこと”さえ忘れなければ、寄り道も意義がある。

だから勇気を出して。きっと、いつの日か”思い出”として語れる日がやって来るから。

その時は、もうすでに貴方にとって、よき日の途中となってるはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「海外移住から本帰国」したシニアがブログデビューするまで

はじめまして。ブログ初心者の「まみさん」です。

                                                   両親と共に20年間の海外生活。父を在宅介護で看取り、2022年に永久帰国

海外移住者が、日本へ本帰国することを「永久帰国」といって、コロナ以降はとても増えているそうです。 

世界中を混乱させた”新型コロナ”は、誰も経験したことのない異常事態でした。

国や地域によっての差はあったと思いますが、私たちが暮らすのは東南アジアの地方都市、とはいえ田舎町です。

患者の対応やワクチンの情報不足など、医療機関も混乱をきたしていた。

また、外出規制に加え食料の確保も難しく、先の見えない不安な毎日。

外国人ということで、支援物資もワクチンも受けられず、ストレスも募る一方でした。

 

そんな時、母に癌がみつかり、やむなく帰国を決意。悩みに悩んだ末の”決断”です。

母の体調と、入国規制が解除されるタイミングをみながらの大移動劇でした。

 

帰国後、ほどなくして母を見送る日がやってきた。

正直、こんなに早く”別れの日”がくるとは思っていなかった。

思えば、怒涛のごとく過ぎていった様々な出来事。

 

”他に選択の道はなかったのだろうか?”・”もっとこうしてあげれば良かった”

・・後悔と自責の念。そして、喪失感、孤独感に襲われる。

”いや、できることは十分やったはず””あの時は、あれが精一杯だった”

・・堂々巡りの自問自答で、日々葛藤が続くだけ。

 

「ああ、このままじゃ、いけない。自分をちゃんと取り戻さなくては・・」

とにかく先に進みたいと思い、心理学やヨガ・瞑想を学んだ。

時間をかけて自分を癒すことで、少しづつ心も落ち着いてきた。

もし、何かでつまずいたり心痛めたりしたとしても・・。

何が正解かはわからないし、抜け出し方も人それぞれであるけれど。

自分を見失わずにいれば、必ず時が解決してくれると信じてみて。

私はまずは、深呼吸をひとつ。

それから「あせらず・くさらず・あきらめず」と自分をなだめてやりすごしてます。

 

◆果たして今から、日本になじめるの?

やっと、ひとりの新生活をスタート。・・ところが、私の知っている日本とは様子が違う。

20年のブランク。日本は明らかに進化をしていた。(あ、完全に置いていかれたんだ~😢と、うなだれる)

 

スーパーやコンビニのキャッシュレス、宅配の日常化、タッチパネルでの注文やスマホの使い方などなど・・・。 

何もかも始めてずくしの一年生気分。逆カルチャーショックをくらった!

この歳にしてわからないことだらけの私は、まるで「異邦人」だった。

なにせ長い間、時が止まったように能天気で過ごしてきたのだから、仕方がない。

だが、私にひるんでる暇はない。一人たくましく、生きていかねばならないのです。

まずはマイナンバー、スマホの入手、銀行口座の開設、スマホ教室・パソコン教室

、健康チェックとやることが目白押し。

日本に帰ってきたというのにホッとする余裕もなく、錆びかけの頭と体にムチを打つ。

とにかくインプットすることばかりで、どんどん新しい事が積み重なっていく。

”このポンコツな肉体が破裂してしまう日も、そう遠くはないだろう”と思えてきた。

 

「・・そうだ!ブログをやってみたらどうだろう?」 

出力すれば、バランスがとれるし、おひとりさま生活も寂しくないかもしれない。

とはいえ、スマホもパソコンも、うまく使いこなせない私。

その”ガラパゴス的なアナログおばさんが、無謀にもブログを始めるなんて。

 

なにせ、初心者マークのおばちゃんです。

お見苦しい点やお聞き苦しい点が、あるかと思います。

どうか広い心で、やさしくご教授下されば幸いであります。

 

人生でたくさんつまずいてきた私です。 今後は、シニアの方々やちょっと立ち止まって心を癒したいという方と”思いを共有”することができたら、嬉しい限りです。

これをみてくださった皆さんが、ハッピーでありますように・・・。