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海外移住から帰国した異邦人オバサン

🔶温故知新🔶<古来の教えから得た知恵を今に活かす>vol.2・雨奇晴好

「雨奇晴好」・うきせいこう・

晴れの日も、雨の日も、また風の日にもそれぞれに趣がある。どんな天気であっても、美しくて素敵です。物ごとは、見る角度によって様々に捉えられるものです。心を穏やかに整えて少しだけ視点を変えて見てみると、その中に秘めた”小さな幸せ”に気づくでしょう。

恵みの雨は、美味しいお米や野菜を育ててくれる。風は大気を浄化してくれるし、電気を作ることだってできる。どの天気も何かの役に立ち世の中に必要なものである。人間も同様で「」のひとつひとつが光輝いている。どんな人も、存在そのものに価値があって美しく魅力的なのです。

しかし、生きていれば色々な出来事に遭遇することでしょう。そんな時すぐに落ち込んだり投げ出したりせずに、やさしい気持ちで向き合ってみる。すると、案外良いところを発見できるものですよ。いつでも物ごとを前向きに捉えて喜びを見出せるそんな素直な心でいることが大切なのではないでしょうか

すべての人は幸せになるために生まれてきたのです。でも幸せは向こうからやって来てはくれません。自らが幸福感を見出して生きる喜びを感じ味わっていくものなのです。では自分が幸せと感じられるには、どうしたら良いのでしょう?

・・それは自分と向き合って、自分をよく知ることです。「そんなカンタンなこと」って思うかもしれませんが、偽りのない本当の自分を認める事は意外と難しいのです。毎日誰かと関わって生きていて、常識や形式を気にしながら過ごしていることでしょう。でも必要以上に、他人の目や評価を気にしていませんか?自分を隠してムリをしてませんか?本当にありのままの自分をみているのでしょうか。

他者が関与しない自分の本音、人が介入しない自分だけの望みや願いといった心の内をみつめてみて下さい。心の中は誰にも邪魔されないので、遠慮や気兼ねは要りません。自分勝手でもわがままでも構いません。自由な思考で何が心地良くて、何が不快で、どうあれば嬉しいか?という自分の本心を分かってあげることが必要です。自分をないがしろにせず、もっと労わってあげることが大切です。日本人は相手の気持ちを察したり配慮することが美徳である為か、自己愛や自分を大切にするといった事が不得手です。どんな自分も受け入れて、自分の一番の味方は自分自身でいて下さい。それが幸せの素になるのです。

世の中が多様化して複雑になってくると、ストレスや心の痛みを抱えがちになります。自分を見失うことのない様に、飾らない等身大の自分でいられることが大切だと思います。幸せは自分の中に必ずありますので、ご自身を慈しんでみて下さい。